米軍北部訓練場の一部返還に伴う国有林の取り扱いを地元代表や学識者らで考える検討委員会(座長・篠原武夫琉大名誉教授)の第8回会合が9日、那覇市の八汐荘で開かれた。返還予定の国有林3400ヘクタールのうち、希少種の保護などを図る保護林に1900ヘクタール(56%)を設定することを了承した。保護林は原則、一般の立ち入りを禁止し、管理計画には外来種駆除を盛り込んだ。本年度内に最終報告をまとめ、九州森林管理局に答申する予定。
保護林の設定個所について委員から、飛び地状の保護地域を連続させるべきだとの意見が出たが、森林管理局は今後の国有林全体の地域森林管理計画などで検討する考えを説明した。
保護林は「やんばる森林生態系保護地域」として、原生的な天然林を有し、地域固有の生態系の保全を図るために保存地区3カ所、合計約1300ヘクタールを設定。一般の立ち入りは認めない。各保存地区の周囲に緩衝的役割を果たす保全利用地区約600ヘクタールを設けた。残りは水土保全林が約1400ヘクタールと森林空間利用林が約100ヘクタールある。
全国の保護林は今年4月時点で、西表島や屋久島、白神山地など29カ所ある。森林管理局は今後の琉球弧の世界自然遺産登録を視野に入れ、奄美大島でも設定に向けて検討を進めている。