2008年08月31日

踊場湿原内に外来植物群落 駆除は手続き上困難

 【長野県】諏訪市と下諏訪町にまたがる国天然記念物の霧ケ峰湿原のうち、踊場湿原内にヒメジョオンなどの外来植物が侵入、群落を形成している実態が29日、同市が千葉大などの学生に委託している植物保護指導員の活動報告会で明らかにされた。湿原内の貴重な植物相を守るうえで「早急な対策が必要」と訴えた。

 霧ケ峰湿原は踊場、八島ケ原、車山の3湿原で、以前から外来植物の侵入が問題になっている。報告によると、湿原内に外来種の群落があるのは踊場だけ。湿原中心付近にヒメジョオンの群落が広がり、「一面真っ白になるほど」という。オオハンゴンソウ、オオアワダチソウの群落も湿原内外に多く見られるとしている。

 外来植物が湿原内で勢いを強めると、在来種の退行や湿原自体の乾燥化にも影響すると懸念されている。天然記念物内のため、抜き取りなどの駆除は手続き上極めて困難で、指導員代表の千葉大3年桑原和章さん(20)は「抜くこともできず悩む」と対策を求めた。

 昨年11月に発足した霧ケ峰自然環境保全協議会もこのほど、湿原の環境調査に着手。事務局の県諏訪地方事務所環境課によると、信州大とともに外来植物の種類、範囲などを調べ、駆除方法を本年度末までにマニュアル化する。

 県霧ケ峰自然保護センターは「踊場湿原は他の2湿原に比べ標高が低く、外来植物が入りやすい環境にある。八島ケ原湿原の斜面にも群落があり、だれが駆除するかも含め検討が必要」と指摘している。 (福沢幸光)

+Yahoo!ニュース-長野-中日新聞

Posted by jun at 2008年08月31日 20:24 in 外来生物問題

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