◇豪州原産の二枚貝「コウロエンカワヒバリガイ」、在来種の生態系に深刻な影響懸念−−06年度
国土交通省関東地方整備局は06年度に実施した「河川水辺の国勢調査」で、那珂川で在来の生態系に深刻な影響を及ぼす特定外来生物「コクチバス」と要注意外来生物「コウロエンカワヒバリガイ」を初めて確認したと発表した。90年度から定期的に調査。同局は漁業被害を出さないためにも、継続的な調査が必要だとしている。
同局は管内8水系14河川で調査しており、今回で5回目。那珂川は栃木県からひたちなか市・大洗町境に流れ込む85キロ。調査は河口から上流域まで地点を選んで実施した。
那珂川では、初回から特定外来生物のブルーギルとオオクチバス(ブラックバス)は確認されていた。今回新たに確認されたコクチバスは91年に長野県で初めて確認されたもので、放流によって分布域が拡大している。オオクチバスよりも低水温を好み、河川での適応力も高く、在来種への影響が危惧(きぐ)される。
一方コウロエンカワヒバリガイは豪州原産の二枚貝。取水管などの内壁に付着し、水の流れを阻害する。また大量に死滅することで水質の悪化を招き、生態系や在来種に大きな影響を及ぼすという。
那珂川で確認された生物は魚類で66種。うち環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種にされるなどの重要種はタナゴなど10種だった。捕獲された数が多かった魚類はウグイ(22・4%)▽ニゴイ(14・6%)▽カワムツ(12・8%)の順。【若井耕司】 5月21日朝刊