2008年05月13日

長浜港のスロープ利用有料化 マナー悪化で歯止め

 【滋賀県】長浜港でプレジャーボートや水上バイクを琵琶湖に揚げ降ろしするスロープ(斜面)の利用が、週末を中心に5月から有料になった。背景には、一部の利用者による目に余るマナー違反があった。

 「男が沖にゴルフボールを打ち始めた時は驚きました」。有料化を求めてきた周辺住民やボート業者、行政による「快適な長浜港をつくる会」の中川浩邦さん(47)は振り返る。ボートのけん引車をスロープに止めたまま沖に出て、後から来た人が使えないケースもしばしば。利用者同士の小競り合いもあった。

 ごみのポイ捨て、廃船の放置も目立った。有料化前は「『みんなの港やろ』と横着も放任された」(中川さん)。治安面から「危険な場所」と敬遠され、業を煮やした住民から閉鎖の声が上がったことも。マナーを守る利用者には使いにくい港になっていた。

 釣りのため港を訪れた愛知県弥富市、会社員岩沼裕一さん(34)もスロープに放置された車に迷惑した一人。「有料化はいいことです」と歓迎する。

 料金は、県が委託した警備員が徴収する。利用者には料金支払いの際、氏名や船の免許番号を記入する「利用申請書」も求め、マナーの悪い利用者に目を光らせ、誰もが楽しく使える港を目指す。

 港を管理する県河港課は、初年度は1日平均約20台、収入は約700万円と試算。上野邦雄課長補佐は「評判が上がれば泊まり客も増える」と、将来的に生み出される経済効果も期待する。長浜市でマリーン用品販売会社を経営する山田友彦さんは「無料が珍しかった。民間施設で2000−3000円を払って遊ぶのが普通。この金額で来なくなる人は少ない」と楽観的だ。

 ただ、利用者が減れば収支は厳しい。上野課長補佐は「現在より10%以上、客が減ると人件費が持ち出しになる」と説明する。

 利用者に免許の提示は義務付けないため、利用申請書にうそがあれば、トラブルを起こした利用者を後から追跡できないという「抜け道」を心配する声も地元の一部にある。県河港課は「警察ではないので難しい。ぎちぎちにすれば、良識ある利用者にも嫌がられる」。どこまで管理をするのか。課題も残る。 (勝間田秀樹)

+Yahoo!ニュース-滋賀-中日新聞

Posted by jun at 2008年05月13日 12:31 in 内水面行政関連

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