琵琶湖の情報や文化を発信している滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町)の情報誌「うみんど」が、県の財政難により休刊する。嘉田由紀子知事も博物館在籍時に寄稿していた冊子だが、琵琶湖の研究費も削られた県の財政構造改革プログラムの波にのまれる格好となった。
「うみんど」は、博物館が開館した1996年10月から、毎年4回発行していた。3月上旬に発行した46号を最後に発行を休止、誌面で告知している。
学芸員らが原稿を書いたり編集作業を担当。博物館の展示紹介だけでなく、学芸員の研究やブラックバスなど琵琶湖の外来種の特集など、幅広い内容を盛り込んできた。嘉田知事も、博物館の研究員や顧問を務めていた際に「世界の湖と人々の暮らし」などのテーマで記事を執筆していた。
博物館によると、1号当たり2万−2万5000部を発行し、教育機関や公共施設に配布しているほか、個人購読の読者もいる。製作には、年間200万円弱の費用をかけているが、研究費も削られる県の財政事情の中、休刊されることになった。
博物館では、「うみんど」に代わる情報発信の方法を検討しているが、発行を担当する博物館の小川雅広専門員は「いずれ、何らかの形で再開できれば」と話している。