2008年02月07日

「淡探」の湖底調査中止へ 潜水ロボ 滋賀県財政難で新年度

 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が、自律型潜水ロボット「淡探(たんたん)」を使った湖底調査を新年度に中止する方針であることが5日、分かった。淡探は、温暖化が一因と指摘される琵琶湖の低酸素化などを調べているが、県の財政難を受けて稼働停止とする。今後は、国や民間からの外部資金で研究費を獲得し、活用方法を探っていくという。

 県は新年度、センターの試験研究費を1億8000万円(本年度予算ベース)から約1億円削減する方針を示している。このためセンターは、淡探を稼働させ続けると、ほかの研究に大きな支障が出ると判断。運航や人件費などの経費約1000万円を予算に求めない方針を決めた。淡探の稼働停止で、年間約2600万円かかる淡探の母船「はっけん号」の経費削減も見込んでいる。内藤正明センター長は「6割も削減された予算枠で淡探を運航すれば、ほかの研究ができなくなる。状況が好転する可能性も考え、維持は続ける。外部資金の獲得で新年度の活用策を探っていきたい」と話している。
 一方、県に淡探の調査継続を求めてきた市民グループ「淡探・はっけん号を守る世話人会」の山内陽子代表は「温暖化で気候が変わる中、予想できない影響も起こりうる時期に、基礎的データの収集に手を抜くべきではない」と話し、大学や企業との共同利用を引き続き訴えていくという。
 淡探は2000年3月に約2億6000万円で建造。湖底に1メートルまで接近して写真や映像を撮影できる。05年にはメタンガス噴出の撮影に世界で初めて成功した。酸素を含む表層の水と湖底が対流する「全循環」が暖冬でおよそ2カ月遅れた昨冬以降、とくに湖底の低酸素化調査で注目され、昨年12月には湖底の写真などから低酸素の影響で魚が大量死したとみられる現象を確認している。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2008年02月07日 08:34 in 内水面行政関連

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