◇守る会困惑「取ってあげたいが…」
藤崎町の平川河川敷の「白鳥ふれあい広場」で、くちばしから釣り糸を垂らしたハクチョウが見つかった。平川に飛来するハクチョウは「藤崎のハクチョウ」として県天然記念物に指定されている。
町教委生涯学習課によると、ハクチョウは1月下旬に近所の住民が発見。くちばしの右側から重りの付いた釣り糸が垂れているが、くちばしは動き、餌も食べている。このため、町教委と県は1日に「当分は捕獲せずに見守り、衰弱するようであれば保護する」と決めた。
ハクチョウは2日、時折重りを気にするように首をゆすったりするものの、元気に餌をついばんでいた。この様子を見つめていた弘前市上白銀町、小学5年、渡辺円佳さん(11)は「かわいそう。ごみは環境にも悪いし、人間がちゃんとしないとだめだと思う」と話していた。
ハクチョウを観察している「白鳥を守る会」は「『早く捕まえて』と皆さんに言われるが、追いかけ回すと他のハクチョウにも恐怖心を与えて、平川に戻らなくなることもあり、簡単に取ってあげられない。なぜ糸を捨てるのか疑問でならない」と嘆いていた。【喜浦遊、写真も】 2月3日朝刊