2008年01月16日

ツボカビ病保菌のカエルが生息域拡大 在来両生類へ感染懸念(和歌山)

 田辺市新庄町のため池で、両生類に感染するカエルツボカビ菌を保菌するアフリカツメガエルが生息していた問題で、調査を続けている県自然環境研究会会員が15日までに、ため池近くの田んぼでも生息していることを確認した。見つかったアフリカツメガエルと周辺に生息するカスミサンショウウオ、ウシガエル、ヌマガエルの皮膚粘膜サンプルを環境省の国立環境研究所=茨城県つくば市=に送り、保菌検査を依頼した。

 会員の玉井済夫さん(69)=田辺市湊=らは12日、同地域のカスミサンショウウオの生息調査を行った。このとき、ため池下流の田んぼの水たまりに小さいアフリカツメガエルがいるのに気付き、たも網ですくい取った。10匹捕獲することができた。すべて体長3センチほどの昨年生まれとみられる幼ガエル。田んぼの水温は3度台だったが、勢いよく泳ぎ回っており、低水温に強いことも分かった。
 昨秋に調査したときは田んぼが干上がっていたことから、10日から11日にかけてまとまって降った雨に合わせてため池からはい出した可能性があるという。
 玉井さんは「このような方法で生息域を広げるのかもしれない。他の両生類に影響があるのかないのか、環境省に見極めてもらいたい」と話している。今後もこの田んぼのアフリカツメガエルの観察を通年で続け、生息域拡大など生態について解明していく。
 この地域の5つのため池からアフリカツメガエルの生息が確認されており、県は根絶を目指して捕獲することを明らかにしている。また、麻布大学(神奈川県)などの研究グループは、アフリカツメガエルの保菌するカエルツボカビでヌマガエルなど一部の在来ガエルが感染死することを実験で確認している。
 カエルツボカビ 両生類のみに感染すると言われている真菌(カビ)。日本で定着の恐れがあるとして環境省がアフリカツメガエルを要注意外来生物に指定している。しかし、アフリカツメガエルは一時的な媒介者とみられ、感染しても発症しない。オーストラリアでは46種に感染が確認され、11種が死んでいるという。

+Yahoo!ニュース-和歌山-紀伊民報

Posted by jun at 2008年01月16日 09:28 in 外来生物問題, 魚&水棲生物

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