ここ数年にわたって増加か横ばいが続き、被害の深刻化が懸念されていた琵琶湖のカワウが、減少に転じていたことが、県の調査で分かった。昨年9月の生息数調査で、前年9月から約6000羽減り、約3万7000羽になっていた。調査が開始された平成16年以降では最少。県は「繁殖による増加はある程度抑制されてきた」と分析しているが、新年度からは銃器駆除が中止されるなど抜本的な対策はいまだ手探り状態だ。
調査対象となっているのは竹生島(長浜市)と伊崎半島(近江八幡市)の2カ所。これまでは、前年比でどちらかが減少するとどちらかが増える傾向が続いていたが、今回は双方とも減少した。
カワウの糞(ふん)による樹木の枯死は、竹生島北部で特に被害が大きいほか、島の南西部でも樹木に巣を作るカワウが多いことから、樹木の劣化が進んでいることなどが明らかにされた。樹木の枯死による土砂流出なども懸念されることから、県では早急に対応策を検討したいとしている。
カワウが琵琶湖で増加してきた原因として県は、自然増加が駆除や繁殖抑制対策を上回っている▽県外からのカワウの流入がある−などをあげているが、明確な理由は不明。
一方、銃器による駆除について県は、昨年7月、県が駆除を委託した猟友会のメンバーが、竹生島に環境学習中の小学生がいるにもかかわらず発砲したケースがあったことを問題視。加えて、効果が期待したほど得られないとして、今年度限りで銃器駆除の廃止を決定している。
今後は、人が巡回して追い払うことと、エサとなる魚が集まる漁場に「防鳥糸」を設置することなどで対応するとしている。
Posted by jun at 2008年01月31日 09:48 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連