◇生態系に大きな打撃−−源兵衛川の緊急観察会
三島市の源兵衛川で21日に生コンクリートが流出し大量の魚類が死んだ問題で、環境NPO法人「グラウンドワーク三島」は29日、調査を兼ねた緊急水辺自然観察会を行った。魚類は激減、ホタルの幼虫も見られず、生態系へ与えた大きな影響を確認した。一方、トビケラやトンボの幼虫などの水生生物が随所で確認された。
観察会には専門家を含む約30人が参加。現場から約500メートル区間にわたり川に入って水草をかき分け、詳細に調べた。近い将来絶滅の危険があるホトケドジョウは現場から約300メートル下流で3匹、同400メートル下流で1匹の計4匹発見。この上流側の繁殖地では37匹が犠牲になっている。
富士常葉大の加須屋真講師(環境科学、日本蜻蛉(とんぼ)学会会員)はホトケドジョウについて「安心できる個体数ではない。環境の異変があればいなくなる可能性があり、危機的な状況に変わりない」と説明。NPO法人「自然環境復元協会」の加藤正之理事は「条件が整えば生物たちがすみつくようになる」と述べた。
水生生物に詳しい長泉町立北中学の遠藤浩紀教諭は「ミシマバイカモなど水草への影響はすぐには現れないので予断を許さない」と指摘した。【安味伸一】 12月30日朝刊