2007年12月23日

カワウ銃器駆除、本年度限りに 滋賀県「効果なし」廃止へ

 異常繁殖したカワウの数を10分の1に減らす総合対策計画を策定した滋賀県が、銃器駆除事業を本年度限りで廃止する方針であることが22日、分かった。財政難に加え、生息数を減らす効果が出ていないことが背景にある。3月に策定した県の総合対策計画は、1年足らずで実効性が不透明となっている。

 県のカワウ総合対策計画は2011年度までにカワウの「顕著な低減」を掲げ、その後の長期目標として4000羽まで減少させるとしていた。これを受け、県は本年度の駆除目標を前年度から4400羽増の2万4400羽にまで拡大した。
 県は、県漁連や市町への補助を通じ、営巣、繁殖する3月から9月にかけて、営巣地などで銃器駆除を実施している。しかし、ここ3年、飛来直後の春の生息数は3万5000羽前後で変わらず、駆除効果が出ていない。「渡り鳥で広域を移動するため、県単独で生息数を減らすのは難しい」(県水産課)と判断。財政構造改革プログラムに補助廃止を盛り込んだ。
 廃止を決めた背景には、7月に竹生島で県の琵琶湖学習船「うみのこ」の児童の近くに、撃たれたカワウが落下した事故も影を落としている。
 この事故で、樹木の枯死被害が懸念される竹生島南部で行っていた銃器駆除は中断された。事故を受けた調査検討会議の報告は安全対策の強化を求めた。同島南部は観光客も多いため、県は「駆除の時間帯が大幅に制限され、実際には銃器使用は困難になる」(自然環境保全課)という。
 県は「計画見直しか、別の方法を試行するか、年度内に開く検討協議会で相談したい」と話している。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2007年12月23日 10:33 in 魚&水棲生物, 内水面行政関連

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