■キョン、5年で3・4倍…千葉県防除へ
キョンは本来、国内では野生にはいないはずの外来動物。しかし、ここ数年、千葉県などで増加し、県は防除計画に向け、今月上旬、策定検討会を開いた。
県によると、キョンの平成18年度の推定生息数は約3400頭。12〜13年にかけて実施した調査では約1000頭で、5年で3・4倍と増加している。
「房総のシカ調査会」によると、日本で目撃されているのは千葉県と伊豆半島。千葉県では、勝浦市の動物園(平成13年閉園)から逃げ出した可能性が高いという。
この近辺の勝浦市や鴨川市といった南房総地域に多く生息。調査会が昨年度実施した調査では、その地域の農家約580軒のうち約100軒から目撃情報が寄せられ、そのうち約2割の農家で稲やキュウリなどの農作物に被害が出ていた。
キョンは体重7〜9キロ、体高40〜50センチと大きさはニホンジカの半分ほどで、本来は中国南東部や台湾に生息する。繁殖力の強さが特徴だ。
事態を重くみた県は昨年度から今年度にかけて生息状況を調査。来年秋までには外来生物法に基づく防除計画を策定し、本格的な捕獲などに乗り出す方針だ。
キョンはニホンジカの食べない植物も食べるとされ、調査会の落合啓二さんは「生態系に影響を与える可能性も高く、早急に手を打つ必要がある」と話している。
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【用語解説】特定外来生物
日本固有の生態系に影響を及ぼすとして、外来生物法で規制されている生物。原則として飼養や輸入、譲渡、遺棄が禁止され、違反すると、法人で最高1億円の罰金、個人では懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金が科せられる。オオクチバス(ブラックバス)やカミツキガメなど84種類が指定されている。
Posted by jun at 2007年12月18日 10:03 in 自然環境関連