◇南アジア原産−−生態系に悪影響も
南アジアなどが原産でソテツの若芽を食べるチョウ「クロマダラソテツシジミ」の幼虫が、豊中市立桜井谷小学校(柴原町3)で発生していることが分かった。元来、国内にはおらず、人への影響はないが、生態系に悪影響を与える可能性があり、同校では駆除を進めている。
チョウの成虫は羽を広げた状態で2〜3センチで、幼虫は全長1・5センチ程度。平均気温が30度を超えると、2週間ほどで成虫に。国内では92年に沖縄で初めて確認され、今年になって池田市や大阪市でも見つかっている。
幼虫が発生していたのは、同校の2本あるソテツのうちの1本。このチョウの発生状況を調べている大阪府立大の平井規央助教(昆虫生態学)が、葉などに幼虫100匹前後がいるのを確認した。台風などで運ばれてきたか、植木用のソテツに付着したか、収集家が持ち帰ったチョウが、猛暑のため繁殖した可能性があるとみられる。
平井助教は「寒さに弱いため、屋外にいると、死んでしまうと思うが、温室で育てられているソテツで越冬する恐れもある。ソテツを食い荒らしたり、他のチョウや生態系に悪影響を与えることも考えられるので、注意する必要がある」と話している。【勝野俊一郎】 11月15日朝刊