2007年10月26日

ツボカビ菌 陽性反応 田辺で繁殖の外来カエル(和歌山)

 田辺市新庄町鳥ノ巣のため池に繁殖している環境省指定の要注意外来生物アフリカツメガエルについて、県は根絶を目指して捕獲に乗り出す。国立環境研究所=茨城県つくば市=の予備検査で、同池のアフリカツメガエルから両生類に感染すると言われるカエルツボカビ菌が見つかったためだ。県自然環境室は「地元の研究者や池の所有者と協議しながら早急に進めたい」としている。捕獲は今冬以降になる見込み。

 今年6月下旬、鳥ノ巣の2つのため池でアフリカツメガエルの生息が確認されたことから、県自然環境研究会メンバーの玉井済夫さん(68)=田辺市湊=らが周辺を調査。計5カ所のため池で生息を確認した。さらに増える可能性があるという。
 今回、研究所は捕獲したアフリカツメガエル11匹中3匹からツボカビ菌の陽性反応を確認した。
 研究所の五箇公一さん(42)は「この病気は未知の部分が多い。かかると必ず死ぬ病気ではないが、注意と喚起が必要。まずは現状の把握が大切」と訴えている。研究所では今後、在来種への感染や発病などのメカニズムを解明するため、本格的な検査研究を進める。
 国内の在来カエル数種からツボカビ菌の感染が確認されているが、いまのところ、死んだ在来種はいない。しかし、オーストラリアでは、46種に感染が確認され、11種が死んでいることから、予断は許されない状況だという。
 県は「今後も同様のことが起こる可能性がある。菌を調べる環境省の制度があり、国と協議しながら対応していく。捕獲は池の水を抜いて行うため、所有者の許可も必要。今冬以降になるだろう」と話す。
 現在、玉井さんらは環境省の依頼を受け、これらの池で定期的にカエルを捕獲してデータを研究所に送っている。
 玉井さんは「保菌の有無にかかわらず、捕獲すべき外来生物だ。ため池の周辺で在来カエルが元気に生息しており、感染や発病については今後の研究成果を待ちたい」と注目している。

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Posted by jun at 2007年10月26日 13:11 in

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