2007年10月23日

<地球温暖化>水質に及ぼす影響調査へ 来年度から環境省

 地球温暖化が湖や川など身近な自然の水質に及ぼす影響調査に、環境省が来年度から乗り出す。水中の酸素濃度が低下したり汚濁が進むなど、温暖化が引き起こすとされる水質悪化の実態を把握し、影響を最小限に食い止める方策を検討する。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が4月にまとめた報告書は、地球温暖化に伴って多くの地域で湖沼や河川の水温が上昇すると指摘した。日本で琵琶湖に次いで湖水面積が広い霞ケ浦(茨城県)に関する国立環境研究所の予測では、気温が1度上昇すると、水質指標のCOD(化学的酸素要求量)が水1リットル当たり0.8〜2ミリグラム増え、透明度が9〜17センチ分下がるという。

 琵琶湖でも温暖化の影響と見られる現象が起きている。今年初め、湖底付近の水が含む酸素量が平年の半分以下になったが、暖冬で湖の表層と下層の水循環が滞ったことが原因という。今後、湖底生物への影響も懸念されている。

 こうした水質や生態系への影響はまだ実証研究が少なく、環境省は来年度、タイプの異なる湖や河川を数カ所選び、水温や降水量、溶存酸素量、CODなど水質データと生き物の生息状況を詳しく調べる。その結果をもとに温暖化の影響を検証し、どのような対策が効果的かを検討する。

 環境省は来年度予算の概算要求に5000万円を盛り込んだ。同省水環境課は「将来に備え、今から打てる手を考えたい」と説明している。【山田大輔】

+Yahoo!ニュース-社会-毎日新聞

Posted by jun at 2007年10月23日 09:48 in 自然環境関連

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