石巻市と女川町にまたがる万石浦で21日、アサリを捕食する外来種の巻き貝「サキグロタマツメタガイ」の一斉駆除作業が行われた。
万石浦沿岸各漁協などで構成する「万石浦漁場整備開発促進協議会」が実施。サキグロは、稚貝の時からアサリの殻に穴を開け身を食べる天敵。親貝になると2日で1個を食べ尽くすという。
中国などから輸入されたアサリの稚貝に混入して増殖。県内でも数年前から大量発生し、万石浦や東名浜海岸(東松島市)などで今年の潮干狩りが中止に追い込まれるなど被害が拡大している。
石巻専修大学理工学部生物生産工学科の大越健嗣教授によると、サキグロは海水温が20度以下になる9月下旬〜10月中旬、浅海の土砂の上に、おわんを伏せたようなだ円形の卵塊を作る。1個体の卵数は1000〜4000で、約1カ月でふ化。駆除にはこの卵塊を採集するのが効果的という。
この日は、県漁協石巻湾支所の全組合員171人が参加した。最干潮の午前5時半から約2時間の人海戦術で約50キロの卵塊を採集した。【石川忠雄】 10月24日朝刊