京都市内の鴨川で外来種のウズムシが大量に繁殖し、定着していることが、京都産業大付属高(京都市上京区)の生物部の調査で分かった。ウズムシは体を切っても再生することで知られるプラナリアの仲間。在来種と異なり、外来種のウズムシは水質が悪い下流域に定着しており、生物部は「ウズムシの生息はきれいな水の指標とされているが、見直す必要がある」としている。
生物部は昨年6月、北区から東山区にかけての鴨川と高野川で調査を始めた。すぐに外来種のアメリカツノウズムシ、アメリカナミウズムシ、イズミオオウズムシの3種類が見つかり、継続して詳しく調べた。その結果、水質のきれいな上流域の北区柊野付近では採取できた117匹のすべてが在来種のナミウズムシだったが、御薗橋−七条大橋付近では外来種が繁殖しているのが分かり、鴨川水系に定着していた。特に七条大橋付近では採取した195匹のうち、アメリカナミウズムシが157匹で80・5%を占めた。アメリカツノウズムシが38匹19・5%で、ナミウズムシは1匹も見つからなかった。
環境省によると、ウズムシ類はきれいな水の指標とされている。しかし外来種は水質の芳しくない下流に多く生息していた。部長の3年山本翔君(17)は「水質の指標として、ウズムシをひとくくりにすることはできない。外来のウズムシがどんな水質のところで繁殖するのか、詳しく調べたい」と話している。