2007年08月09日

水位操作で卵 最大半数死滅 琵琶湖、急減ホンモロコ

 琵琶湖の固有種ホンモロコの卵が、人為的な水位操作によって最大約半数干からびていることが、滋賀県水産試験場の調査で分かった。かつて庶民の味だったホンモロコが急減した理由の一つに瀬田川洗堰操作の影響を示唆する結果となった。

 ■瀬田川洗堰影響か 滋賀県水産試験場調査
 調査は、試験場が昨年4−7月、西浅井町と湖北町の湖岸で週1回実施した。産卵位置を測り、その後1週間の水位と照合した結果、西浅井町で50%、湖北町で28%が水につからず干からびていたという。
 ホンモロコの卵は水際のヤナギの根などに産み付けられるため、水位低下の影響を受けやすい。産卵のピークは4−5月だが、琵琶湖の水位は5月以降、洪水に備えて人為的に下げることから、卵が水面より上に取り残されて干上がる問題が以前から指摘されてきた。
 一方、堰を操作する国土交通省琵琶湖河川事務所も同様の調査をしているが、干からびた割合は1%−11%で、試験場の調査と隔たりがある。同事務所は「調査場所やふ化日数の設定に違いがあるのでは」と説明する。
 現行の水位操作は1992年から始まった。滋賀県水産試験場の藤岡康弘次長は「長い時間をかけて自然に適応してきた在来魚は、近年の急激な水位変化についていけない。魚のことを考えれば、なるべく自然のリズムに近い水位操作に戻すのが望ましい」としている。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2007年08月09日 10:06 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

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