2007年08月08日

諏訪湖のヒシ除去、是か非か 県と信大が検証へ

 【長野県】諏訪湖に群落を形成するヒシが、水質浄化効果を指摘される一方で、腐敗臭などから苦情が出ていることを受け、県諏訪建設事務所と信州大山岳科学総合研究所は、ヒシの除去効果を検証する調査を始める。9日から除去作業に着手、3カ年かけ水質、生物などに及ぼす影響を調べ、除去の是非を検討する。 

 ヒシはヒシ科の1年生浮葉植物。湖沼の水底から茎を伸ばし、水面に放射状に葉を広げる。県諏訪建設事務所によると、諏訪湖では5、6年ほど前から繁茂が目立ち始め、下諏訪町高木や諏訪市豊田などの水辺に群落をつくっている。

 諏訪湖では、コンクリート護岸の再自然化で水辺の生態系が回復、ヒシが増えたとされる。群落は水中の栄養分を吸収、水質浄化効果があるとの指摘の半面、見た目の悪さや枯れた後の腐敗臭、漁船の航行を妨げるなどから除去を求める声も多く、諏訪湖の新たな課題になっている。

 ヒシを除去すれば太陽光が湖底に届き、別の植生が期待できるとされる一方、ヒシの増加を水質改善の過程ととらえ、除去に否定的な見方もある。このため調査は、除去した範囲とそうでない範囲を比較検証する。下諏訪町高木の群落で幅150メートル、沖合250メートルの範囲のヒシを除去。信州大側が溶存酸素量、照度、水草やプランクトンなどを月1回調べる。

 同建設事務所は「除去にはいろいろな考えがあり、まず浄化への効果や影響を見極めたい」としている。  (福沢幸光)

+Yahoo!ニュース-長野-中日新聞

Posted by jun at 2007年08月08日 16:37 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

mark-aa.jpg