絶滅の危険が迫る野生生物をどのように守るかを考えるシンポジウムが28日、京都市左京区のみやこめっせで開かれた。市民ら約70人が参加し、消えゆく野生生物の保護について議論を交わした。
京都府が、本年度中の制定を目指す「絶滅のおそれのある野生生物の保全に関する条例(仮称)」への関心を高めようと企画した。
会場では、希少淡水魚の研究で知られる細谷和海近畿大教授が「絶滅のおそれのある生き物を守るために」と題し講演。ブラックバスやブルーギルが放流されることにより、全国の池沼が生物学的に均質化し、多様性が失われている現状に警鐘を鳴らした。
続いて、行われたパネルディスカッションでは、希少淡水魚・アユモドキの保全に取り組む亀岡市のNPO法人(特定非営利活動法人)の山内俊房理事ら、3人がパネラーとなり、啓発活動の難しさや、開発の現場で環境団体として意見を述べる難しさについて議論した。会場からは開発と自然保護のバランスや、環境アセスメント制度の改良、また外来種の「処理」の是非について意見が寄せられ、参加者たちは熱心に聞き入っていた。