琵琶湖の固有種で、名物フナずしの材料になる「ニゴロブナ」を増やそうと、滋賀銀行(本店・大津市、高田紘一頭取)は18日、財団法人「県水産振興協会」(理事長・澤田史朗副知事)の放流事業に120万円を寄贈した。高田頭取は「琵琶湖の自然と、県の食文化両方を豊かにする手助けをしたい」と話した。
ニゴロブナは琵琶湖岸のヨシ帯などでふ化し、全長約30センチになる。県によると、85年ごろから漁獲高が減少。ヨシ帯の減少、琵琶湖の水位操作、外来魚による食害などの原因が指摘されている。県は昨年度「ニゴロブナ資源回復計画」を策定。2011年度までの6カ年計画で、推定資源量90トンを250トンに増やす狙いで、同協会は今秋に体長12センチの稚魚を130万匹放流する予定。
同行は今年度から、CO2削減融資商品を「カーボンニュートラルローン 未来よし」と命名。従来より金利を0・1%下げ、ニゴロブナの資源回復とのリンクを明記。昨年の利用実績から寄付額120万円を算定した。
県庁での贈呈式には、嘉田由紀子知事と澤田副知事らが出席。フナずしを試食しながら、知事は「CO2削減への仕組みを生かし、実に銀行らしい貢献をしていただいた」と感謝の言葉を述べた。【鈴木健太郎】 6月19日朝刊