滋賀県は5日、特定外来生物に指定されているコクチバスの成魚3匹が、多賀町萱原の犬上ダムの貯水池で捕獲された、と発表した。県内ではこれまでコクチバスの繁殖は確認されていないが、県は「同じ水域で複数の成魚が確認されたのは初めてで、犬上川で繁殖している可能性が高い」としている。
県によると、4日午後4時半ごろ、魚類調査をしていた県立大大学院1年の河南元希さん(24)が貯水池に潜ったところ、複数のコクチバスを発見し、うち3匹を捕獲した。1匹は全長44センチで、県内でこれまで捕獲されたコクチバスの中でも最大という。
コクチバスは北米原産のブラックバスの1種で、速い流れに対応できるため、同じく放流が禁止されているオオクチバスやブルーギルよりも河川に流入しやすいという。アユやアマゴ、エビなどを補食し、河川の生態系に悪影響を及ぼすと指摘されている。県内では1995年に琵琶湖で初めて発見された。
県自然環境保全課は「今後、早急に卵の確認や生息調査を実施したい」としている。