環境省が奄美大島で進めている外来種のマングース防除事業で、06年度は前年度より122匹多い2713匹を駆除した。今年度は専門の捕獲従事者を増員するほか、探索犬の導入も計画されており、マングースの分布域の縮小を目指す。
環境省奄美野生生物保護センター(大和村)のまとめでは、捕獲従事者30人と一般の従事者4人が、奄美市を中心に4市町村で箱型のワナを仕掛けた。捕獲数は同市名瀬で1731匹、龍郷町で481匹、大和村で316匹などだった。
同センターでは「数カ月間捕獲できない地帯もある」と、駆除の成果をあげながらも、「ワナによるマングースの排除は完全ではなく、分布域を減らしたとまではいえない」としている。
このため、今年度は専門従事者を32人に増員し、新たな駆除方法としてマングースの生息場所を突き止める探索犬を導入するための専門従事者の訓練を計画している。
マングースは、アマミノクロウサギなど奄美大島の固有種を捕食し、同島の生態系を乱しているため、環境省が00年度から捕獲を進め、これまでに約2万匹を駆除した。【神田和明】 5月29日朝刊