◇チラシも効果なく
今月解禁された、那須塩原市の塩原温泉街を中心とする箒川上流部の渓流釣りで、釣り場に捨てられた魚の内臓が川面を漂ったり、焚(た)き火跡が残るなど、釣り人のマナーの悪さが早くも目立っている。「清流での釣り」を楽しみに訪れた釣り客はがっかりしている。
釣り場は、上塩原宮島橋から下流の箒川発電所までの約7キロ区間。解禁に合わせたヤマメ、マス、大型マスの放流数が計11万匹と多く、首都圏を中心に釣り人の人気を集め、初日は約2500人の釣り人でにぎわった。
ところが、解禁直後からヤマメなどの内臓投棄が目立ち、釣果が上がったポイントを中心に、1カ所で数十匹分が捨てられているケースも。家庭に持ち帰って魚をさばくのを避け、「現地処理」のマナー違反が行われたと見られる。
塩原漁業協同組合では、釣り客に入漁券を渡す際、「ごみの不法投棄」「焚き火」などの迷惑行為をしないよう求める注意事項を記載したチラシを配布しているが、美観を損なう事態に頭を抱える。坂内正明組合長は「自然を大事に釣りを楽しんでもらいたいが、残念。もっとインパクトのあるチラシを配り、釣り人の良心に訴えていきたい」と話している。
東京都内からやって来たという釣り人は「清流での釣りが楽しみにして来たのに、魚の内臓が漂っているのにはうんざり。塩原の印象が壊れてしまう」とまゆをひそめていた。【柴田光二】 4月5日朝刊