琵琶湖に浮かぶ近江八幡市の沖島で、1980年代半ばまで盛んだった地引き網漁が、対岸にある休暇村近江八幡(同市沖島町)の環境学習プログラムとして4月から復活する。児童らに、伝統の漁を体験しながら、外来魚の多さなど琵琶湖の現状を学んでもらう。20日に関係者が試し引きをする。
沖島周辺は漁業資源が豊富で、25年ほど前まで、沖島や休暇村のある宮ケ浜などで地引き網漁をしていた。コイやニゴロブナ、アユなどが多く捕れたが、次第にブラックバスなど外来魚が増え、在来魚が激減した。採算が合わなくなり、廃れていったという。
沖島漁協は4年ほど前から、島の振興策として地引き網漁の復活を模索してきた。休暇村も新しい事業を考えていたところで、漁協に環境学習の一環として活用する計画を持ちかけ、復活が決まった。
休暇村の計画によると、対象は宿泊する小中学生。休暇村前の宮ケ浜に全長約150メートルの網を張り、一網50−80人で引いてもらう。かつて地引き網を引いた漁協のベテラン漁師6人が指導する。期間は4月から7月13日まで。
漁協の茶谷力組合長は「最初は大きなことを考えず、2年、3年と続けていきたい。そのなかで沖島の振興につなげていければ」と話している。