◇「議会と支援者使い分け」
県議会2月定例会は12日、琵琶湖淀川水系問題対策特別委員会を開催。今議会で県内の5治水ダムのうち4ダムについて推進・容認の立場を打ち出した嘉田由紀子知事が、支援者向けには依然として従来の「凍結・見直し」方針を訴えていることを指摘する声が県議から上がり、知事の方針の「ブレ」に批判が相次いだ。委員会の後、最大会派「自民党・湖翔クラブ」の県議が対応を協議。議会最終日の13日の本会議で、ダム問題についての知事の方針を問う異例の緊急質問を行う方針を固めた。答弁内容によっては新年度当初予算案の修正を求める構えだ。【服部正法】
特別委で、吉田清一氏(同クラブ)が知事の後援会報に知事自身の文章として「『凍結・見直し』を実行するためにも、ダムに関連する予算を(当初予算案に)盛り込まざるを得ませんでした」と記載している点を指摘。「湖翔クラブとの政策懇談会ではダムを造る意思を示したのではなかったか。ファンにはこう書き、議会では違った答弁をする。相手によって考えをコロコロ変える。二枚舌だ」と厳しく批判した。嘉田知事は「命と財産を守る治水という意味でぶれていない」などと繰り返した後、ダム前提で流域治水政策を進める趣旨の答弁をした。
また佐野高典氏(同)は大戸川ダム(大津市)の周辺整備事業の大阪、京都両府の下流負担金を県などがいったん立て替える件を取り上げた上で、同ダムを「国に積極的に推進を要望すべきでは」などと質問。橋本正氏(同)は、丹生ダム(余呉町)の地元住民らによる対策委員会が、3月中に嘉田知事が一定の方針を明らかにしない場合、対策委の解散も辞さない構えでいることを取り上げて、判断を尋ねた。嘉田知事は明確な方向性を示さなかった。 3月13日朝刊