◇希少種ハマボウ脅かす−−マダガスカル原産、76年に徳島・鳴門で発見
希少種のハマボウなどの海浜植物が自生する瀬戸内海国立公園の成ケ島(洲本市由良)に、特定外来生物に指定されている植物「ナルトサワギク」が繁殖し、県が「成ケ島を美しくする会」などの協力で駆除作戦を展開している。
ナルトサワギクはマダガスカル原産のキク科植物。海岸沿いに自生、黄色い花をつける。葉には毒があるといわれ、国内では1976年に徳島県鳴門市で最初に確認され、淡路島では南あわじ市から洲本市にかけての海岸沿いで見つかっている。
県自然環境保全課によると、05年に県立人と自然の博物館の聞き取り調査で、成ケ島での繁殖が分かった。ナルトサワギクの繁殖で成ケ島の生態系が破壊される恐れがあることから、06年度から地元の協力で駆除に乗り出している。
同課の調査では、内海に面した船着き場から北側にかけての海岸沿いや展望台のある山頂付近の広場周辺に多く見られるという。このほど、行われた由良中学校のクリーン作戦では、生徒たちも駆除に協力し、展望台周辺に生えているナルトサワギクを抜き取った。
同課は「民間会社に抜き取り後の生育状況を追跡するモニタリングを委託している。予算が少ないので成ケ島を美しくする会など地元の人たちや環境学習で訪れる学校などの協力を得て、根気よく駆除していきたい」と話している。【登口修】 〔淡路版〕 1月25日朝刊