富山県黒部市の黒部川の関西電力・出し平ダムと国土交通省・宇奈月ダムで行われる連携排砂に関し、「第26回黒部川ダム排砂評価委員会」(委員長=高倉盛安・元富山県立大短大学部長)が16日、富山市内で開催。06年7月の両ダムでの連携排・通砂に伴う環境調査が報告され、委員会側は「一時的な環境変化はあるものの、大きな影響を及ぼしたとは考えられない」と評価した。
昨年の連携排砂は、出し平ダムにたまった土砂10万立方メートルの排出を計画していたが、7月に実施した結果、目標を上回る24万立方メートルを排出。同月、その後の降雨で流入した土砂を下流へ通過させる連携通砂を2回、実施基準を下げた初の連携試験通砂を1回行った。
報告では、黒部川の流域や河口海域での水質、底質、水生生物などについて「過去の調査結果の範囲内」などと結論。委員会側は今後の実施に関し、▽河口直下の海の生物調査▽アユの生態調査の継続▽排出土砂量の把握精度の向上――などを求めた。【柳沢和寿】 1月17日朝刊