2004年06月20日

GOE'S JB REPORT第5-3:ワールド第3戦(高滝ダム)2日め

 最終日を迎えたJBワールドシリーズ第3戦。3日めとなるとバスの活性もじょじょに落ちはじめたのか、全体的に釣れていない印象を受けた一日にだった。昨日のレポートでも書いたように「なんとかリミットメイクしたい」を目標にやってみると、これがナント、最終日唯一のリミットメイカーになってしまった。そんな貴重なバスたちをウエイインできて総合15位に入賞。まずまずといったところではないだろうか。

 大会の全日程を振り返ると、意外なことに多くの選手がたくさんのバスを釣り、ビッグウエイトも飛び出した。これはいちアングラーとして驚いた。ここまで高滝ダムのポテンシャルは高いのか、と。これが他の同規模のフィールド(リザーバー)であれば、3日めは最悪の状況に成りかねない。ところが高滝ダムは2日めが終了した時点で多少の不安はあるものの、選手は意外といい雰囲気で夜を過ごしていた。これは高滝バスへの信頼感からだろう。あれだけいいウエイトを初日、2日めと見せられれば、「最終日も……」と思ってもおかしくない。実際にはタフだったのだが……。

 今日もスタートは遅かった。フライト順は53番で、もう開き直って、空いているスポットから撃うと。私のメインエリアはボートランプ(会場)の目の前にある岬周りとシャローエリアで、ここのゴロタ石に良型のバスがついていた。その他川筋にも入ったが、やはりグッドサイズは岬周りのシャローで出た。
 ここはスポット的に小さく、3人いるとバスはプレッシャーでまったく反応せず、2人になるとやや反応を示して、1人になると釣れ出す。結果的に、ここのバスは私1人がねばって釣った感じがする。だいたい1時間に1尾釣れるペースで、10時半にはリミットを達成したが、入れ換えは1度しかできなかった。

 ここのところ毎試合恒例となっている「別のことをしているとバイトしてくる」法則がまたしても起こった。1度めはコーヒーを飲んでいるとき、2度めはおにぎりを食べていたとき、今回はジョースを飲もうとフタを開けていたらバイトがあった。当然慌ててアワセたから、ジュースをボートにコボしてしまった。これが今日の私の最大魚である1200gである。ルアーは3inファット・ヤマセンコーにスゴイフックの#1をオフセットでセットした。ラインはスナイパーの6Lbを使用。
 ここのポイントは6Lbラインを使用した部分にある。普段であれば4 or 5Lbを使用するが、今回は6Lbを巻いた。それは私が攻めたシャローにはどうも枝のついた木が沈んでいて、ライトラインが枝やゴロタ石に擦れるとたちまちラインブレイクしてしまう。カットテールのワッキーのノーシンカーリグも使用したが、このラインクラスではやりとりが難しく、3inファット・ヤマセンコーとの相性がもっともよかった。このバランスのよさもリミットを毎日達成する重要な要素だったと思う。

 それと最後に、今江克隆さんについて書きたい。試合終了が近づいて私はスロープに向かって動きはじめた。これが終了10分くらい前だった。すると今江さんを発見。オーバーハングの下を攻めていた。そのときロッドが曲がったので、「枝に引っ掛けたのかなぁ」と思っていたらバスだったようで、今江さんは試合終了7分前にこの日3尾めのバスを追加した。
 ウエイインが終了して試合結果を見てみると、今江さんがもしこのバスを釣っていなければ優勝できなかったとわかった。でも、実際には優勝した。その最後まで諦めない心の強さ、勝負強さ、勝利を引き寄せる気力には驚いた。
 そのバスを見た瞬間「ここまでねばって釣るんだぁ」と思っていたが、よく考えたら、私もこれだけねばって釣っていれば、もっと上位でフィニッシュできたかもしれない。私は勝負を諦めたわけではないが、もっと欲を出してもよかったかなぁと。今回の今江さんを見て、考えさせられる部分もあった。

Posted by DODGE at 2004年06月20日 21:40 in GOE'S JB REPORT

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