JBマスターズ第1戦河口湖大会、私は2位に入賞してしまった。2位とはいうものの、完全に満足のいく釣りができなかったし、まだまだ修行を積まないといけないとも感じた。でも、運も実力のうちってことで、大会最終日の経過を解説してみたい。写真提供=NBC NEWS
この日はスタートが第1フライトだったので、自分のエリアには早めに到着できた。425名も出ているのだから、エリアの取り合いになるし、銀座状態の場所もたくさんある。だから、第1フライトのときは満を持してメインエリアに向かって、誰よりも先にバスを釣り上げるのが鉄則だ。
それで、メインエリアの白須に向かった。すると、すでに1人が入っていて、入った瞬間に目の前で1尾を釣られてしまった。「俺のバスだったのに……」とプレッシャーがかかった。
ミノーで1時間くらい流してみるが、アタリもなく、風もなく、釣れる気配がなかった。そこで昨日サイトフィッシングをしたスポットにボートを近づけると、昨日逃したバス(?)が同じところにいた。でもまた逃げられた。ライトリグを一通りやるがまったくダメで、周りを見渡しても釣れていないようだった。
「やっぱり風か……」と思い、休憩も兼ねてペットボトル入りのコーヒーを飲むことにした。飲んでいる間も何かやろうと。ノーシンカーならフォーリングスピードも遅いし、着底してからも湖流でナチュラルに動く。ゲーリーヤマモト社のレッグワーム(カラーは#002)の頭にマスバリをチョンガケしてキャストしてみた。すると、なんか回転してフォールするので、ワッキーでリグってバスがウロウロしていたあたりにキャストしてみた。コーヒーを飲み終わってフタを閉めていたら、ラインが動いている。そのままボトルをデッキに落として、すぐにアワセるとバスがヒットしていた! 普段はワッキースタイルでリグらないワームをワッキーにしたために釣れたのか、タイミングだったのか、ラッキーだったのか。貴重な1尾を釣り上げた。
目標だった1尾を釣って、ある程度プレッシャーからも解放された。うの島に移動してみた。
メガバス社のX-80をキャストしはじめて10投めで強烈な「ゴンッ」というアタリがあった。すかさずアワセるが、アワセでラインブレイクしてしまった。このときスピニングタックルに4Lbラインだったので、ベイトだったら……と気が沈んだ。
続いて今度はメガバス社製リベンジでやってみた。岩にぶつけるようにリトリーブすると、また強烈なアタリがあった。結局はバラしてしまったのだが、今度はヘラブナっぽかった。
というわけで、最終日は1尾をウエイイン。908gで20位に入り、初日との総合で2位に入賞。第1戦からお立ち台に上がった。
今大会では初日に上位に付けた選手が、2日めに奮わなかった。いかに安定したウエイトを持ち帰るかが勝負だった。私は2日間で2尾しかウエイインできなかったが、タフなトーナメントでは1尾が勝敗を左右するので、こんなときこそ慎重に、丁寧に攻めなければ勝てない。次戦でも入賞できるよう頑張りたい。
タックルは
初日
ロッド:アングラーズリパブリック社パームス・エッジ・プライドEPGS601
リール:ダイワ社TD-X2500(改)
ライン:東レ社フィールドメイト4Lb
ルアー:メガバス社ヴィジョン95(アユカラー)
2日め
ロッド:アングラーズリパブリック社パームス・エッジ・プライドEPGS661
リール:ダイワ社TD-X2500(改)
ライン:サンライン社スーパーFCスナイパー4LB
フック:がまかつ社ワーム39#2
ルアー:ゲーリーヤマモト社3inレッグワーム(#002)
初日に釣ったルアー(メガバス社ヴィジョン95)のテクニックは、広範囲をトレースするため、とりあえず遠投する。このルアーはローリングアクションが得意なので、ただ巻きで使用する。今回は2回巻いて止める、2回巻いて止めるの連続。速く巻きすぎるとバスのタイミングを逃してしまうので、巻き取るペースには注意が必要。また、ただ巻きだと一定の水深をキープできるので、バスのいるレンジがわかっていれば、このメソッドが栄える。