ニゴロブナやモロコなど琵琶湖の固有種を食い荒らすブラックバスが激減している。滋賀県が始めた駆除事業や再放流禁止措置の効果が出ているためで、昨年の漁獲量は70トンと前年比47%減。
釣り客も減り、貸船業者は悲鳴をあげているが、県は「琵琶湖の生態系が回復する兆しがある」と今後も駆除を進める方針。
県の2002年3月の推計によると、琵琶湖にはブラックバス約500トン、ブルーギル約2500トンが生息。同年4月から外来魚の駆除が本格化し、全体の捕獲量は2002年度が521トン、2003年度は444トンに上った。
昨年4月には外来魚の再放流を禁じる条例を制定。釣った魚の回収箱や、いけすを58か所に設置したほか、外来魚500グラム当たり50円の地域通貨と交換する事業も始め、昨年は計25.5トンを回収した。
こうした取り組みが奏功し、近畿農政局大津統計・情報センターによると、昨年のブラックバスの漁獲量は70トンと前年の133トンに比べ、47%も減った。
この影響で、以前は多く釣れた50センチ以上の大物が1日かけても釣れないことが多くなったという。貸船業者は「夏は例年、客足が鈍るが、今年は週末でも予約ゼロの日があった。こんなのは初めて」と嘆く。
県琵琶湖レジャー対策室の沢田喜之室長は「琵琶湖本来の姿を取り戻すため、今後も外来魚の駆除は進めたい」と話している。
(読売新聞)