2006年12月26日

琵琶湖流域の生物保全策を模索 環境科学センターで研究会

 琵琶湖流域の生物多様性の保全手法を探る研究会が25日、大津市の滋賀県琵琶湖・環境科学研究センターであった。近畿地方では貴重な存在となっている琵琶湖流域のタブノキ(クスノキ科)や魚類の固有種の分布などについて、11人の研究者が報告した。

 竹生島(長浜市)などのタブノキの群生について、奈良佐保短期大の前迫ゆり教授は、竹林の侵入やカワウの営巣で荒廃が進んでいる実態を紹介した。「人為的な影響を受けることが少ない島の植生は、遺伝子確保の面でも大切」と訴えた。
 タブノキの遺伝子解析方法を開発した同センターの金子有子主任研究員は「群生が荒廃し、孤立化することで健全な種子が形成されにくい遺伝的劣化が心配される」と指摘した。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2006年12月26日 21:10 in 内水面行政関連

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