琵琶湖の今夏のアオコの発生回数が延べ8水域と、9年ぶりに一けた台にとどまったことが、24日までに滋賀県のまとめで分かった。
アオコの発生は例年10月下旬まで続くが、今年は9月前半の降水量が平年より多く、9月以降は確認されなかった。
県琵琶湖・環境科学研究センターの一瀬諭専門員は「9月前半のまとまった雨で湖の表層がかく乱された。例年より早くプランクトンの種類の分布が変わったのではないか」と話している。
今夏は1983年の調査開始以来、最も早い7月26日に、大津市浜大津5丁目の大津港内で見つかって以降、8月30日までに大津市打出浜の湖岸や同市の雄琴港内を中心に、計4水域で6日間発生した。
延べ数は前年の24水域を大幅に下回る8水域で、1997年以来の一けた台となった。 (京都新聞)