京都府南丹市日吉町の日吉ダム(天若湖)の湖岸に、ヘラブナ釣りに使ったと思われる桟橋(さんばし)が、無断で数ケ所に設けられていることが、17日までにわかった。日吉ダム管理所(同町中)は「無断で湖面に工作物を設置する行為は河川法に違反する可能性もある」と、桟橋を造らないよう訴えている。
同管理所によると桟橋の無断設置は数年前からといい、これまでダム湖両岸の7カ所で見つかった。木製で、大きいものは幅1メートル、長さ1・5メートル。入り江の中や樹木の陰などが多く、ダム湖の道路から見えない場所が大半という。
ヘラブナの釣り客が使っていると見られ、高さをダムの貯水量が多い冬から春の水位に合わせて作るなど、手が込んでいる。湖岸までの階段を作ったり、流木が流れ着かないよう水面を竹で囲った例もあった。
同管理所は、違法行為の可能性があるとして、設置しないよう看板などで呼び掛ける一方、巡回も続けたいとしている。 (京都新聞)