2006年10月17日

河口湖:「環境に悪影響」 漁協が「ワーム」禁止方針/山梨

 ◇貸しボート業者ら、再考訴え清掃などPR
 ブラックバス釣りに多く使われるプラスチック製の疑似餌「ワーム」が環境に悪影響を与える可能性が河口湖で問題になっている。河口湖漁協(富士河口湖町、山中和栄組合長)は理事会で使用禁止の方針を決め、正式決定へ県と協議を進めている。これに対し、貸しボート業者らが「禁止する前に他の可能性を探るべきだ」と、清掃活動や、二酸化炭素と水に分解される環境配慮型製品のPRに向けて動き出すなど、同漁協に再考を促そうと活動を始めた。

 県花き農水産課や同漁協関係者によると、ワームに刺した針が湖底の岩や水草に引っかかって釣り糸が切れ、放置され堆積して残るなど環境に良くないとして、7月の理事会で使用禁止の方針が決まった。年末の総会で議決し、県に認可されれば正式に決まる。
 この決定に、同町河口の貸しボート業、大町悦章さん(32)が「バス釣り客が激減し死活問題になる。自分たちのできることをして、考え直してもらうようアピールしよう」と清掃活動を呼びかけた。
 15日に、釣具店や湖畔の食堂経営者、情報を知ったバス釣り愛好家など約50人がボランティアで清掃活動に参加。約3時間にわたり湖畔を清掃し45リットルのごみ袋に半分ほどのワームを集めた。大町さんは「今後は月2回程度清掃し、ダイバーに湖底の清掃もお願いしていきたい」と意気込む。
 同町船津でワームを製造し、環境配慮の新製品を開発した林圭一さん(47)は「従来のワームを使い続けてよいとは思わない。しかし、何も検討せず使用禁止はおかしい」と新製品の認知度を高める取り組みをするという。【藤野基文】 10月17日朝刊 (毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年10月17日 12:32 in 内水面行政関連

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