◇03年度44匹
ラムサール条約の重要湿地に登録されている三方五湖の一つ、福井県若狭町の三方湖で12日、外来魚「オオクチバス」の一斉駆除作業があった。
オオクチバスは魚食性で繁殖力が強いため、生態系を破壊することが懸念されている。若狭町の鳥浜漁協(松村勇組合長)は03年度から県の補助を受けて駆除を進めている。この日は漁協組合員11人が、前日から湖の4カ所に仕掛けていた刺し網を引き上げると、体長10〜22センチほどのバス59匹がかかっていた。
三方湖で駆除したバスは03年度44匹だったが、昨年度は355匹、今年度は9月までに833匹と激増。県水産課の中村真理子主事は「さらに駆除を進めてもらうと共に、一般の方の啓発にも力を入れたい」と話す。
また、若狭町役場では三方五湖の保全・活用に関する検討委員会の第4回会合がもたれ、協議を重ねた。【川口裕之】 10月13日朝刊(毎日新聞)