2006年10月02日

琵琶湖岸全域で産卵調査 来春、市民グループら 在来魚の生態特定へ

 国土交通省琵琶湖河川事務所などが運営する「水のめぐみ館 アクア琵琶」(大津市)と、市民グループ・琵琶湖博物館うおの会(草津市)は来年3月から、琵琶湖岸全域で在来魚の産卵調査を始める。琵琶湖の水位変動の影響を受ける魚の産卵時期や場所を把握することで、同事務所は環境に配慮した瀬田川洗堰(大津市)の水位操作に生かしていく。

 うおの会のメンバーが在来魚の産卵期に当たる3月から8月にかけて湖岸を回り、コイやフナ類、ホンモロコなどの産卵の規模や場所、日時を特定する。
 調査結果は「アクア琵琶」のホームページで公開するとともに、琵琶湖河川事務所では調査結果をもとに、産卵が集中する時期に合わせた効果的な水位操作を目指す。
 現在の洗堰操作は、急激な水位低下で卵が干上がるのを防ぐため、4月初めから8月末までの間、降雨などで水位が最も上昇した日から7日間は水位を維持している。
 ところが、同事務所が本年度、高島市など3カ所で実施した調査では、コイやフナの産卵時期は4、5月に集中し、6月以降の産卵は確認できなかったという。
 琵琶湖河川事務所は「魚類の産卵に重要な時期がより明確になれば、操作の参考になる」としている。(京都新聞)

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2006年10月02日 11:51 in 自然環境関連, 内水面行政関連

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