2006年09月08日

ワカサギ釣り:魚影濃く、解禁1カ月前倒し−−高崎・鳴沢湖/群馬

 ◇土壌改良で水質を改善−−昨年不漁、「外来魚が食べた」見方も\n 昨シーズン、ワカサギ釣りを中止した高崎市箕郷町の鳴沢湖で、今年は魚影が濃く豊漁が期待されている。昨年の中止は植物性プランクトンのアオコの繁殖による餌不足が原因と見られ、今年は湖底の土壌改良で水質が改善された。

 昨シーズンはワカサギの卵7000万粒を放流したが、解禁前の試し釣りで釣果はさっぱりだった。現地の釣場管理事務所は、卵がふ化した時に発生した植物性プランクトンの塊のアオコによって、ワカサギの餌となる動物性プランクトンが不足したとしている。
 このため、旧箕郷町は01年のオープン以来初の中止を決定。昨年11〜12月に湖底に石灰300袋をまき、アルカリ性土壌に改良した。湖水を抜く作業ではフナ3〜4トン、ウグイや琵琶湖周辺にせい息するハス、外来種のブラックバスなどが捕獲されたが、ワカサギは確認できなかった。
 原因について、湖や河川の水質研究をしている渋川市金井南町の栗田秀男さん(69)は「ワカサギはどちらかというと汚染に強い魚で、アオコが原因とは考えられない。誰かによって持ち込まれた外来魚が食べた」との見方をしている。だが、同事務所は「湖をかくはんすることは出来ないのだから、アオコで水が腐ったためと思う。ワカサギの死(し)骸(がい)は溶けるため、外来魚が全部を食べたとは思えない」としている。
 今年は3〜5月に諏訪湖産と田代湖産(嬬恋村)の卵計9000万粒を放流。7〜8月に実施した4回の試し釣りでは各100尾を超える釣果があり、体長も8・5センチと数も大きさも順調だった。このため、例年10月末の解禁を今年は同月1日に前倒しすることになり、既に“太公望”からの問い合わせも増えているという。【深谷徹夫】 9月7日朝刊 (毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年09月08日 14:26 in 内水面行政関連

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