◇日本野鳥の会神奈川支部、要望書提出
羽田空港の再拡張事業に伴い、川崎と同空港をつなぐ連絡道路を整備する「神奈川口」構想について、日本野鳥の会神奈川支部は21日、「多摩川河口干潟の上に橋が架かると生態系に影響を及ぼす」として、連絡道路を橋梁(きょうりょう)でなくトンネル構造にするよう求める要望書を国土交通省など関係6団体に提出した。
会見した石井隆副支部長は「多摩川河口干潟は三番瀬、盤洲干潟とともに東京湾に残る3大干潟のひとつ。貴重な生態系を守って」と強調。日本野鳥の会、WWF(世界自然保護基金)ジャパン、日本自然保護協会の3団体に共同アピールを呼びかけているという。
約45ヘクタールにわたって広がる同干潟はアサクサノリやエドハゼの稚魚の生息が確認されており、同支部によると約180種の野鳥が飛来するという。【市川明代】 8月22日朝刊 (毎日新聞)