人や動物用の医薬品や抗生物質の成分が下水などを通じて流入、各地の河川を汚染していることが、東京農工大や土木研究所(茨城県つくば市)などのチームよる初の全国規模調査で、27日分かった。
下水処理場で十分除去できない実態を示す結果で、同大環境資源科学科の高田秀重助教授は「濃度はそれほど高くないが、複数成分が一緒になった場合の生態系への影響などを調べる必要がある」と話している。
高田さんによると、抗生物質や薬には、生物の成長阻害や内分泌かく乱作用を持つものがあると指摘され、抗生物質が効かない耐性菌を生み出すことも懸念される。(共同通信)