BASS CITGOバスマスター・ノーザンツアー第2戦がアイオワ州ミシシッピーリバーを舞台に開催されている。Eliteシリーズへの登竜門的トレイルとしてツアーを2部制にとして再スタート切った今シーズン、両ツアーで異変が起きている。現在、米国にはBASSとFLW Outdoorsの2大団体が凌ぎを削っている。FLWの台頭、BASSの一方的なエントリーフィーの増額、理不尽なフェデレーションとの交渉が発端となり、“BASSからアングラー離れ”が激化している。CITGOバスマスター・サザンツアーの出場者規定数は150名とされていたが、全5戦中1度も定員を満たすことなく、平均出場者数130名でトレイルされた。サザンツアー終了と同時に幕を上げたノーザンツアーだったが、初戦の出場者数は110名。第2戦にかぎっては前代未聞の83名となっている。この激減の原因はすべてBASSとFLW間に起こったコンフリクトにあると思われる。現在オハイオ州レイク・エリーを舞台にストレーン戦が開催されているが、アングラーの移籍もノーザンツアー出場者数減の要因に挙られる。そんな厳しい運営状態であっても、BASSを離れずに出場する選手は少なくない。
首位に入ったフランク・ブースから以下5位までの選手(アーロン・ジェイカブ、チャーリー・ウェイヤー、ダリン・シュウェンベック、フレッド・ラームニバス)の内、3名が西海岸出身の選手である。ウェイヤーやラームニバニスはともに今シーズンEliteシリーズに参戦するアングラーで、第10戦が開催されるまでの間を埋めるために出場したと思われる。その他、数名のEシリーズ出場選手が今大会に参戦している。それにしても出場者数82名とは、今後の運営にも影響出てもおかしくない。どうなるBASS!? 賞金は発表どおり支払われるのだろうか。