2006年06月30日

指定野生鳥獣種にニホンザルやカワウなど 滋賀県環境審が答申

 【滋賀県】県環境審議会は29日、野生動植物との共生条例に基づく「指定野生鳥獣種」にニホンザルやカワウなど5種類を指定するよう県に答申した。

 答申に盛り込まれたのはこのほか、ツキノワグマ、イノシシ、ニホンジカ。ニホンザルは県全域で農業被害が確認され、大津市内では、人家へ侵入することもある。ツキノワグマやニホンジカは、木の皮や芽を食べるため、林業で被害が出ているという。また、カワウは琵琶湖で大量の魚を食べ、漁業に影響が出ているとされる。

 条例では、生息数が増えて農林漁業に影響を与える動物を指定できる。指定を受けた種は、県内で餌付けすることが禁止され、県は関係者と協力して駆除を含めた個体数の管理や生息環境の保全、被害軽減策などを進める。

 ただ、ツキノワグマは、県版レッドデータブック(2005年度版)で希少種に位置づけられており、県自然環境保全課では「被害も出ているが数が少なくなっている。保護に重点を置いた対策をしていきたい」としている。 (宇佐美尚)
(中日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年06月30日 11:10 in 自然環境関連

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