◇希少なシナイモツゴの幼魚放流−−栗原のため池
希少淡水魚・シナイモツゴ(コイ科)の増殖を図る大崎市鹿島台のNPO法人「シナイモツゴ郷の会」は23日、栗原市築館のため池に幼魚100匹を放流した。鹿島台地区以外での放流は初めて。昔のように、どこのため池にもいる普通の魚にするのが目標だ。
放流は、同会と受け入れ先のため池管理組合との共同企画。同会の指導を受け学校池で飼育をしてきた鹿島台小の代表(4年生6人)と、ため池のある栗原市立玉沢小の4年生21人が一緒になり「大きくなって卵をいっぱい産んでね」と声をかけながら放流した。
同会の高橋清孝副理事長は「食害魚のバス類がいない上、水がきれいで繁殖の可能性は非常に高い」と話していた。今後も好環境の水域への放流活動を続け、淡水生態系の復元に尽くす。【小原博人】
5月24日朝刊
(毎日新聞)