2006年05月19日

天然の卵の採集開始 滋賀県水産試験場 ホンモロコ増産へ

 滋賀県が本年度から3年計画で取り組んでいるホンモロコ増産計画の一環で、県水産試験場(彦根市)はこのほど、湖中に伸びたヤナギの根元や湖岸近くの水草に生み付けられたホンモロコの卵の採集を始めた。

 養殖のホンモロコと比べて環境の変化に強い天然種の卵から育てた魚を放流し、生存率の引き上げを目指す。
 琵琶湖の固有種のホンモロコは、10年ほど前まで身近な魚だったが、急に捕れなくなった。県は養殖による稚魚を放流しているものの、効果は上がっていない。
 試験場によると、養殖場で代を重ね、水温の変化などに弱くなっている養殖ホンモロコに対し、天然ホンモロコは環境変化への対応力が遺伝で次世代に伝わるという。
 ホンモロコの産卵のピークは5、6月で、同試験場はすでに県内十数カ所で約1万個を採集した。7月までに10万個の確保を目指しており、再来年の稚魚放流に備える。
(京都新聞)

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Posted by jun at 2006年05月19日 14:13 in 内水面行政関連

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