滋賀県近江八幡市宮内町の八幡堀で17日、水質浄化に向けて2枚貝のイケチョウガイを放す試みが、市民グループによって行われ、メンバーらが手際よく貝の入った網を水中に沈めた。
市民らでつくる八幡堀水質浄化ネットワークが実施した。イケチョウガイはカラスガイの仲間で琵琶湖の固有種。一昨年に同ネットワークが水槽で行った実験で、最も水質浄化能力が優れていたため今回、八幡堀の環境で生息できるか調べるために放流した。
西の湖でイケチョウガイを養殖している県真珠養殖漁業協同組合の協力を得て、生後2−3年の最も水質浄化能力の高い貝を放した。
小雨の中、小舟に乗ったメンバーらが、網に入った手のひら大の黒いイケチョウガイ約700個を手際よく沈めていった。
2年後をめどに網を引き上げ、生息状況を確認する。
(京都新聞)