小池百合子環境相は28日、羽田空港に4本目の滑走路を造る再拡張事業による多摩川河口などの生態系への影響について、予測が難しく工事開始後も継続的に調査するよう求める意見を北側一雄国土交通相に出した。
環境影響評価(アセスメント)手続きの一環で、国交省は調査を実施する方針。環境省によると、公共事業などで完成後の事後調査を求める例はあるが、工事中の調査の要請は珍しいという。
再拡張事業は多摩川河口付近の東京湾に滑走路(2500メートル)を造る計画で、2009年の使用開始を目指す。滑走路の北側は埋め立て工法、南側は多摩川の水が流れるように桟橋工法でそれぞれ整備する。
(共同通信)