◇ファンや地元経済への影響配慮
県は今月から、移入(外来)動植物32種の規制を始めた。野外に放ったり、植えたりすることが禁止される。県環境保全創造条例に基づくもので、違反者に対しては知事が原状回復などの措置を取るよう勧告し、従わない場合は氏名などを公表する。
対象地域は県内全域だが、バス釣りが盛んな北山湖(佐賀市)は、オオクチバスに限って、釣り上げた魚の再放流が許されている。釣りファンの要望や地元経済への影響を配慮した形だが、下流への流出防止策は完全とは言えず、自然保護関係者からは疑問の声も上がっている。
規制される動植物名は次の通り。
【植物(水中・水辺)】イチイヅタ▽オオカナダモ▽オオフサモ▽コカナダモ▽ボタンウキクサ▽ホテイアオイ▽オオカワヂシャ▽キショウブ▽ブラジルチドメグサ▽ミズヒマワリ?n 【植物(陸生)】イタチハギ▽オオキンケイギク▽オニウシノケグサ▽外来コマツナギ▽コンテリクラマゴケ▽シナダレスズメガヤ▽ハリエンジュ▽ヒメヒオウギズイセン?n 【は虫類・両生類】カミツキガメ▽ワニガメ▽ミシシッピアカミミガメ?n 【ほ乳類】アライグマ▽ヌートリア▽ハクビシン▽ヤギ
【淡水魚】オオクチバス▽コクチバス▽ブルーギル▽ガー科の魚類▽カダヤシ▽タイリクバラタナゴ▽パイク科の魚類【上田泰嗣】
4月21日朝刊
(毎日新聞)