2006年04月15日

琵琶湖への影響少ない 大津市堅田の工場汚水排出問題調査結果

 電子部品用ガラス加工会社「暁精工所」(大津市堅田2丁目)が、鉛などを含んだ汚水を工場沿いの河川に流していた問題で、市は14日、汚水が琵琶湖の底質に与えた影響は少ない、とする調査結果を発表した。

 市は、同社から排出された鉛やホウ素を含んだ汚水が約500メートル下流の琵琶湖に及ぼす影響が懸念されるため、河口付近の9カ所から泥を採取し、鉛とホウ素の含有量や溶出の状態を調べた。
 その結果、すべての地点で泥1キロ当たり、鉛20−46ミリグラム、ホウ素16−86ミリグラムを検出したが、いずれの地点でも溶出は検出されなかった。
 市は、滋賀県が30年前に行った調査で、琵琶湖の底質に含まれる鉛の含有量は平均37・7ミリグラムで、堅田地区では35ミリグラムだったことを踏まえ、「ホウ素も土壌汚染対策法に定めた基準の40分の1以下で、溶出もなかった。暁精工所からの排水が底質に与えた影響は少なく、公共用水域に与える影響はない」と結論付けた。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2006年04月15日 00:09 in 自然環境関連

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