2006年02月21日

外来魚 トンボ保護へ再放流禁止 薩摩川内市が条例案

 鹿児島県薩摩川内市は二十日、ラムサール条約に登録された同市祁答院町の藺牟田(いむた)池で捕獲した外来魚の再放流を禁止する条例を定めると明らかにした。環境省によると、外来魚の再放流禁止の条例は全国で四カ所目。九州では、佐賀県が四月から県内の川や湖沼(一部を除く)を対象とする条例を施行する。同市は二十七日開会の定例議会に条例改正案を提案し、可決されれば七月一日から施行する。

 藺牟田池は国内希少野生動植物種に指定されているベッコウトンボの生息地で、昨年十一月に同条約に登録された。同池にはオオクチバスやブルーギルなどの外来魚が生息し、ベッコウトンボの幼虫を食べている可能性が高いことが報告されている。

 このため同市は生態系の保全に向けて、再放流禁止を決めた。条例案に罰則規定はなく、違反者には市長が勧告できるとしている。

 同市は、外来魚の回収ボックスの設置費など関連予算約六百八十万円を新年度予算案に盛り込んだ。
(西日本新聞)

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Posted by jun at 2006年02月21日 12:20 in ブラックバス問題

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