2006年02月01日

フネドブガイ:でっ貝、12センチ−−川越・新河岸川支流で発見 /埼玉

 でカイ??。約40年前まで県内各地の河川で見つかった巨大貝「フネドブガイ」の生息が確認された。県生態系保護協会上福岡支部長の野沢裕司さん(57)=ふじみ野市駒林=が発見した。

 野沢さんが、密漁やごみ不法投棄の監視で岸辺をパトロール中、川越市南古谷の新河岸川支流の浅瀬で約12センチの大きさの貝を見つけた。少年のころ、河原で焼いて食べた「かたっけ」にそっくりで、同協会本部研究主任の柳沼薫さん(33)の鑑定の結果、イシガイ科ドブガイ系の「フネドブガイ」とわかった。
 この貝は、全国に分布していた淡水生の二枚貝で、水質汚染や、河川改修に伴って貝が泥にもぐる所がなくなり、ほとんど姿を消していた。野沢さんは「絶滅危惧(きぐ)種ではないが、それに匹敵するほど貴重」と話す。国指定天然記念物のミヤコタナゴが外敵から卵を守るためフネドブガイに産卵するともいわれ、野沢さんは「上福岡支部エリアで、半世紀ぶりに出合えたのは、魚が産卵しやすくなる湾土づくりや、水門の魚道設置、下水道の普及で水質が良くなった成果」と分析した。【藤川敏久】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年02月01日 10:08 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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